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レンの週末ボルダリング

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道具・ギア選び

クライミングシューズ3足をサイズ感比較【40年自分の足を観察してきた51歳の正直レビュー】

幅広・甲高・外反母趾気味——40年以上自分の足を観察してきた51歳・週末ボルダー歴10年のレンが、フラット型・ダウントゥ型・ミドルレンジの3足をサイズ感軸で比較。同じモデルでも人で全然違う、というジムの実話も交えてお伝えします。

「シューズのサイズ感って、結局どれが自分に合うんでしょうか?」

ジムで話しかけられるたびに、わたしはちょっと困ります。サイズ感ほど人によって違うものはないから。同じモデルを同じ表記で履いても、痛む人・余る人・ピッタリの人がいて本当にばらばらです。

それでも何か手がかりが欲しい——その気持ちはよく分かります。10年前、自分も同じでした。

この記事では、わたしが履いてきた3足(フラット型・ダウントゥ型・ミドルレンジ)をサイズ感を中心に比較してみます。あくまで「51歳・幅広・甲高・軽い外反母趾気味」のレンが履いた所感なので、参考程度に読んでいただけたらうれしいです。


まず、自分の足を40年以上見てきた感想

具体的なシューズの話に入る前に、自分の足の特徴をお伝えします。

  • 幅広:足囲がEEEに近い
  • 甲高:スニーカーは紐をゆるめにしないと痛い
  • 軽い外反母趾気味:親指の付け根が当たると痛みやすい
  • かかとは普通〜やや細め
  • 足長:26.0cm前後(普段スニーカーは26.5cm)

幅広・甲高で、かかとは細め。クライミングシューズだと前足部はゆとりが欲しいのにかかとは絞られてほしいという、わがままな条件になります。

10年シューズを買い換えてきて分かったのは、自分の足の特徴を知っているかどうかで成功率が全然違うということ。ここを曖昧にしたままレビュー記事だけ読んでも、なかなか正解にたどり着かないと感じています。


今回比較する3足の選定理由

今回取り上げるのは次の3足です。

  1. スカルパ ヴェロシティ(Scarpa Veloce) — フラット型/ミドルレンジ
  2. スカルパ ドラゴLV(Scarpa Drago LV) — ダウントゥ型/ハイエンド寄り
  3. ファイブテン ハイアングル(Five Ten Hiangle) — ミドルレンジ/オールラウンド

選んだ理由はシンプルで、タイプがしっかり分かれている3足だから。入門〜中級者の方が次の1足や2足目を選ぶときに迷いやすい3足でもあります。

ボルダリングジムのベンチに並べられた3足のクライミングシューズ


サイズ感比較表(レンの足で履いた場合)

| 項目 | ヴェロシティ | ドラゴLV | ハイアングル | |---|---|---|---| | タイプ | フラット | ダウントゥ | ミドル | | 普段スニーカー差 | -1.0cm | -1.5cm | -1.0cm | | 前足部の幅 | 広め、楽 | 狭め、絞られる | 中間 | | 甲の余裕 | あり | きつめ | 中間 | | かかとフィット | 普通、少し浮く | 強い吸い付き | ほどよく | | 親指付け根の痛み | 出にくい | 最初は出やすい | 馴染めば出にくい | | 履き始めの違和感 | ほぼなし | 強い | 中程度 | | 2時間セッションの疲れ | 軽い | 重い | 中程度 |

表の数字は「わたしの足で履いた場合」のもの。ECサイトのサイズ表とは別物として読んでください。


1足ずつ簡単にレビュー

1. スカルパ ヴェロシティ — 痛みが出にくいフラット型

ジム使用に振り切ったフラット系。普段26.5cmのわたしで**25.0cm(EU40相当)**がちょうど良いと感じました。1cmダウンで、初心者でも履ける範囲のキツさだと思います。

幅広の足でも前足部にゆとりがあり、親指の付け根が当たって痛む事態にはなりにくい。甲も馴染みが早く、3〜4回で形が寄ってきます。50代になってから「シューズを履き続けられる時間」が短くなったと感じていて、その意味で痛みの出にくいヴェロシティは助かっています。

2. スカルパ ドラゴLV — 最初は痛いけど慣れると武器

「LV」はLow Volumeの略で、甲が低めの足向け。本来は甲高のわたしには不向きですが、一度試してみたくて挑戦しました。

24.5cm(EU39相当)でなんとか入る感覚。3足の中ではいちばん攻めたサイズです。甲がきつく、最初の数回は10分も経たないうちに脱ぎたくなりました。外反母趾気味のわたしには履き始めの痛みが一番強かったモデルです。

10回ほど履いて馴染んでからは、つま先のフッキング力が段違いで、前傾壁での足の置きが楽になります。ただ正直オーバースペック寄りで、2時間セッションでは難しい課題のトライ時だけ履いてヴェロシティと履き替える使い分けに落ち着いています。

3. ファイブテン ハイアングル — バランスの一足

弱めのダウントゥとオールラウンドな性能を兼ね備えたミドルレンジ。普段26.5cmに対して**25.0cm(EU40相当)**がしっくりきました。

ヴェロシティと同じダウン幅ですが、ハイアングルのほうがやや前足部はタイト、甲はゆとりあり。かかとは強く絞られすぎず、ヒールフックでもしっかりホールドしてくれる感覚があります。

「迷ったらこれ」と言いたくなるバランスの良さ。最近はハイアングル1足でほとんどのジムセッションをこなすことが増えました。中間タイプの強みだと思います。

ボルダリングジムの前傾壁でヒールフックを決める足元


同じモデルでもサイズ感が人で全然違う、という話

10年ジムに通って周りのクライマーを見てきて、強く感じていることです。

ジム仲間のひとり、30代女性は、わたしと同じドラゴLVをわたしより1サイズ大きく履いて「ピッタリ」と言います。甲低・幅狭の典型的なLVモデル向きの足型だそう。別の40代男性は、ヴェロシティを2サイズダウンで履いて「これでちょうど痛気持ちいい」とのこと。わたしが同じサイズを履いたら、5分で脱ぎたくなる気がします。

同じモデル・同じレベルでも、選ぶサイズは本当にばらばら。10年見てきて、これは確信に近い感覚になっています。

ケンタ今年始めた・20代

じゃあレビュー記事って読んでもあまり意味ないってことですか?

レン10年目・週末ボルダー

意味がないとまでは言わないけど、「この人の足型なら」という前提で読むのが大事だと思ってる。だから今回の記事の最初に、自分の足の特徴をしつこく書いた。


まとめ:自分の足型を知ることが、シューズ選びの第一歩

10年買い換えてきて、いちばん強く感じているのは——

シューズを選ぶ前に、自分の足を知ることが先

ということです。

幅広か狭いか。甲は高いか低いか。かかとは細いか普通か。外反母趾の傾向はあるか。こうした要素を自分なりに言語化できるようになってから、はじめてレビューや比較表が役に立つと感じています。今回の比較表も、レンの足という前提を外すと、まったく違う表になります。

最初の1足は試着しながらで構いません。2足目以降は、自分の足の特徴を意識しつつ複数モデルを履き比べていくのが、結局いちばん近道だと思います。焦らず、自分の足と相談しながら、長く付き合える一足を見つけていただけたらうれしいです。


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本記事は2026年5月時点のレン個人の使用感をもとに作成しています。シューズのサイズ感は個人差が大きいため、購入時は店舗での試着をおすすめします。

運営:レンの週末ボルダリング

ABOUT THE AUTHOR

レン(週末ボルダー・10年目)

九州在住・51歳。会社員しながら週末は岩場やジムへ。 トップクライマーじゃない普通のボルダー目線で、これから始める人向けに書いてます。