ボルダリングのチョーク 選び方とおすすめ7選|種類別にレンが解説【初心者向け】
ボルダリングのチョークとチョークバッグの選び方を、歴10年のレンが種類別に解説。パウダー・液体・チョークボール・ブロックの違いと、ジムのルール注意点、初心者におすすめの7製品をまとめました。最初の1個選びで迷わないために。

こんにちは、レンです。九州在住の51歳、週末ボルダリング歴は10年目に入りました。
シューズの次に「何を買えばいいですか」とよく聞かれるのが、チョークです。ジムのレンタルや無料の備え付けで済ませている方も多いと思いますが、自分のチョークとチョークバッグを持つと、登りがほんの少し快適になります。手汗が引いて、ホールドへの引っかかりが変わる。地味ですが、続けるなら早めに用意して損はない道具です。
ただ、いざ買おうとすると種類が思ったより多い。パウダー、液体、チョークボール、ブロック……。バッグもバッグ型とバケツ型がある。10年前のわたしも、何が違うのか分からないまま、とりあえず安いのを選んで失敗しました。
この記事では、チョークの種類とチョークバッグの選び方を整理してから、初心者におすすめの製品を合計7つご紹介します。最後に「失敗しない選び方」もまとめたので、買う前に読んでいただけたらうれしいです。
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レン、チョークって粉のやつ以外にもあるんですか? ジムだと備え付けの粉しか触ったことなくて。
あるんですよ。粉、液体、ボール、ブロックの4タイプ。それぞれ得意なことが違うんです。あと、ジムによっては「液体チョークしかダメ」っていうルールのところもあるので、そこは先に知っておいたほうがいい。順番に説明しますね。
チョークの種類と特徴を整理する
チョークの役割はシンプルで、手の汗や湿気を抑えて、ホールドを掴む摩擦(フリクション)を保つこと。素材はどれも炭酸マグネシウムが主役ですが、形状によって使い勝手が変わります。代表的な4タイプを見ていきます。
パウダーチョーク(粉末)
いちばんオーソドックスな粉のタイプです。手によくなじみ、しっかり乾く。多くのクライマーが基本にしているのがこれです。
- 長所:フリクションが出やすく、補充も手早い。価格も手ごろ
- 短所:粉が舞いやすく、ジムの床や周囲を白くしがち。粉塵が気になる人には不向き
- 向く人:とにかく定番の使い心地で始めたい人。ジムで王道のスタイルでいきたい人
液体チョーク(リキッド)
アルコールと炭酸マグネシウムを混ぜた液状のチョークです。手にすり込んで乾かすと、薄い膜のように定着します。
- 長所:粉がほぼ舞わない。一度塗れば持ちがよく、ベースとして優秀。手汗が多い人と相性がいい
- 短所:乾くまで数十秒待つ必要がある。アルコールで手が乾燥しやすい人もいる
- 向く人:粉塵を出したくない人、手汗が多い人。後述しますが、「液体チョークのみOK」というジムではこれが必須になります
チョークボール
通気性のある布袋に粉を詰めたボールです。握るとほどよく粉が出る仕組みになっています。
- 長所:粉が飛び散りにくく、つけすぎを防げる。バッグの中が散らかりにくい
- 短所:濃くつけたいときは物足りないことがある。袋が破れると一気に粉が出る
- 向く人:粉の量をコントロールしたい人、周囲への配慮を重視する人。初心者の最初の1個にも扱いやすいタイプです
ブロックチョーク
固形の塊タイプです。自分で砕いてパウダーとして使ったり、塊のまま手にこすりつけたりします。
- 長所:コスパが非常に良い。砕く量を調整でき、長持ちする
- 短所:砕く手間がある。砕くときに一番粉が舞いやすい
- 向く人:コスト重視の人、自分で粉の細かさを調整したい人。普段使いの「詰め替え用」として持っておくのも便利です
ジムによって液体しかダメ、ってどういうことですか?
粉の舞い対策ですね。換気や近隣への配慮で「粉末チョーク禁止・液体のみ可」にしているジムが、けっこうあるんです。初めて行くジムは、公式サイトやルール表で先に確認しておくと安心。せっかく粉を買ったのに使えなかった、だと悲しいので。
チョークバッグの選び方
チョークを入れる袋にも、大きく2タイプあります。ボルダリングでどちらが向くかは、はっきりしています。
バッグ型(携帯タイプ)
腰に巻いて使う、こぶし大の小さめのバッグです。リード(ロープを使う登り)でも、ボルダリングでも兼用できます。
- 長所:軽くてコンパクト。腰につけたまま登れる。持ち運びにも便利
- 短所:口が小さめで、手をガサッと突っ込みにくいことがある
- 向く人:荷物を増やしたくない人、リードもやる(やる予定がある)人
バケツ型(ボルダリング向き)
地面や床に置いて使う、口の広い大きめのバッグです。ボルダリングではこちらが主流です。
- 長所:口が広く、両手をしっかり入れられる。容量が大きく、ブラシや小物も入る。安定して自立する
- 短所:大きいぶん持ち運びはかさばる。腰につけて登るタイプではない
- 向く人:ジムでのボルダリング中心の人。初心者にはこのバケツ型が一番おすすめです
チェックしておきたいポイント
タイプを決めたら、細かいところも見ておきましょう。
- 口の閉まり方:ドローコード(巾着の紐)でしっかり閉まると、持ち運び時に粉がこぼれにくい。バッグ型は特に重要です
- ブラシホルダーの有無:ホールドの汚れを落とすブラシを挿せるループやポケットがあると便利。ボルダーでは地味に役立ちます
- 内側の素材:起毛素材だと粉がよくなじみます
- 自立するか:バケツ型は底がしっかりして自立するものを。倒れて中身がこぼれるとがっかりします
初心者におすすめのチョーク&チョークバッグ7選
ここからは具体的な製品をご紹介します。チョークを4つ、チョークバッグを3つ、合計7点。どれも定番として長く支持されているものを選びました。「こんな人向け」も一言添えるので、自分に合いそうなものを探してみてください。
1. Black Diamond ホワイトゴールド ルースチョーク(パウダー)
クライミングチョークの大定番。粉末タイプで、しっかり乾いてフリクションが出やすい、王道の使い心地です。最初の1個を粉で始めたいなら、まずここから外れません。
こんな人向け:定番の粉でオーソドックスに始めたい人。
Black Diamond ホワイトゴールド ルースチョーク(パウダー)
クライミングチョークの大定番。よく乾いてフリクションが出やすく、粉末タイプの王道。最初の1個を粉で始めたい人にまずおすすめできる、間違いの少ない選択です。
2. FrictionLabs ユニコーンダスト(パウダー)
「効きが違う」と評判の高品質パウダーチョーク。粒子の作り込みにこだわっていて、フリクション重視のクライマーに人気です。少し価格は張りますが、手汗が多くて定番チョークでは物足りない人に試す価値があります。
こんな人向け:手汗が多め、フリクションをとことん重視したい人。
FrictionLabs ユニコーンダスト(パウダー)
高品質で評判のパウダーチョーク。粒子へのこだわりでフリクションを求める人に支持されています。定番チョークで物足りなさを感じた人、手汗が多めの人の乗り換え先に。
3. 東京粉末 PD9(液体チョーク)
国産ブランド・東京粉末の液体チョーク。粉が舞わず、ベースとして塗っておくと持ちがいいタイプです。粉末禁止・液体のみ可のジムでも使えるので、1本持っておくと安心。手汗が多い人のベース使いにも向きます。
こんな人向け:液体のみOKのジムに通う人、粉塵を出したくない人。
東京粉末 PD9(液体チョーク)
国産ブランドの液体チョーク。粉が舞わず持ちがよく、ベース使いに優秀。液体のみ可のジムでも使え、手汗が多い人とも相性◎。1本持っておくと安心できるタイプです。
4. Metolius スーパーチョーク(ブロック)
固形のブロックチョーク。自分で砕いて粉として使え、コスパに優れます。普段はパウダーやボールを使う人の「詰め替え用」としても便利。コストを抑えて長く使いたい人にぴったりです。
こんな人向け:コスパ重視の人、詰め替え用を探している人。
Metolius スーパーチョーク(ブロック)
固形のブロックチョーク。自分で砕いて使え、コスパに優れる定番。普段使いのチョークの詰め替え用にも便利で、コストを抑えて長く使いたい人に向いています。
5. Metolius チョークバッグ(バケツ型)
口が広く、両手をしっかり入れられるバケツ型。ブラシホルダー付きで、ジムでのボルダリングにちょうどいい容量です。初心者の最初の1個として扱いやすく、迷ったらこれ、と言える定番。
こんな人向け:ジムのボルダリング中心の人、最初の1個に迷っている人。
Metolius チョークバッグ(バケツ型)
口が広く両手を入れやすいバケツ型。ブラシホルダー付きでジムのボルダリングにちょうどいい容量です。初心者の最初の1個に扱いやすく、迷ったときの定番として安心して選べます。
6. Black Diamond モンディート チョークバッグ(バケツ型)
大きめのバケツ型で、ブラシや小物も収納しやすい一品。口がしっかり開いて使いやすく、自立する安定感もあります。容量に余裕がほしい人や、道具をまとめて持ち運びたい人に向きます。
こんな人向け:容量に余裕がほしい人、小物もまとめて入れたい人。
Black Diamond モンディート チョークバッグ(バケツ型)
収納力のある大きめバケツ型。ブラシや小物も入れやすく、自立する安定感が魅力です。容量に余裕がほしい人、道具をまとめて持ち運びたいボルダー中心の人に向いています。
7. E9 チョークバッグ(バッグ型)
イタリア発のクライミングブランドE9のバッグ型。コンパクトで腰につけて使え、デザイン性も高い。リードもやる予定がある人や、持ち運び用に軽い一個がほしい人に向くタイプです。
こんな人向け:荷物を増やしたくない人、リードも視野に入れている人。
E9 チョークバッグ(バッグ型)
イタリア発ブランドのバッグ型。コンパクトで腰につけて使え、デザイン性も高い一品。リード兼用や持ち運び重視で、軽い1個がほしい人に向くタイプです。
レン目線「失敗しない選び方」4つのポイント
10年使ってきて、チョーク選びで「ここを見ておけばよかった」と思うポイントを4つにまとめます。
1. まずジムのルールを確認する
これが意外と最初の関門です。粉末禁止・液体のみ可のジムが一定数あります。通うジムが決まっているなら、公式サイトやルール表を先に確認してください。粉を買ったのに使えなかった、では悲しいので。複数のジムに行く可能性があるなら、液体を1本持っておくと汎用性が高いです。
2. 初心者はバケツ型+粉末(またはボール)が無難
ボルダリング中心なら、バッグはバケツ型が扱いやすい。チョークは定番のパウダー、もしくは量を調整しやすいチョークボールから始めるのがおすすめです。凝った選択は、使い慣れて好みが分かってからで十分です。
3. 手汗のタイプで液体を足すか判断する
手汗が多い人は、液体チョークをベースに塗ってからパウダーを重ねると、持ちが格段に良くなります。逆にもともと乾燥肌の人は、液体だけだと手がカサつくこともあるので、粉中心が合うことが多いです。自分の手の状態に合わせてください。
4. バッグは「口の閉まり」と「ブラシホルダー」を見る
見落としがちですが、持ち運びで粉がこぼれるとストレスです。ドローコードでしっかり閉まるか、そしてブラシを挿せるホルダーがあるか。この2点があると、ジム通いがぐっと快適になります。
最初の1セットだけ買うなら、レンならどれを選びますか?
わたしなら、バケツ型のバッグ(Metoliusあたり)に、定番の粉末チョーク(Black Diamond ホワイトゴールド)。これで十分始められます。手汗が多い日が多いなら、そこに液体(東京粉末PD9)を一本足す。最初はこのくらいシンプルでいいんですよ。使ってるうちに「もう少しフリクションがほしい」とか好みが出てくるので、そのとき足していけば。
まとめ:迷ったらバケツ型+定番パウダーから
チョーク選びは、突き詰めると奥が深いのですが、最初の1セットはシンプルでまったく問題ありません。
- チョークバッグ:ボルダリング中心ならバケツ型。口が広くブラシホルダー付きのものを
- チョーク:定番のパウダー、または量を調整しやすいチョークボールから
- ジムが液体のみ可なら:液体チョークを忘れずに
- 手汗が多いなら:液体をベースにしてパウダーを重ねる
道具にこだわりすぎて登る前に疲れてしまっては本末転倒です。まずは扱いやすい定番で始めて、続けるうちに自分の手と好みに合うものを見つけていく。それくらいの気持ちで十分だと、10年やってきて思います。
チョークが揃ったら、あとはシューズと合わせてジムに通うだけ。最初の道具選び全体は初心者のファーストクライミングシューズ7選やボルダリング初心者が最初に揃えるもの5選にまとめているので、合わせて読んでみてください。手の力を伸ばしたくなったら自宅でできるトレーニング器具もどうぞ。
種類の違いが分かってスッキリしました。まずはバケツ型と粉のセットで始めてみます。
それが正解です。難しく考えず、定番から。使い込んでいくうちに「自分はこっちが好きだな」が必ず出てきます。そのときまた選び直せばいいんですから。応援してます。
本記事は2026年6月時点の情報をもとに作成しています。価格・モデル展開は変更される場合があるため、購入時は各メーカー・販売店でご確認ください。チョークの使用ルールは各ジムの規定に従ってください。
運営:レンの週末ボルダリング
レン(週末ボルダー・10年目)
九州在住・51歳。会社員しながら週末は岩場やジムへ。 トップクライマーじゃない普通のボルダー目線で、これから始める人向けに書いてます。