ボルダリングの服装ガイド【初心者向け】
ボルダリング初心者が最初に悩む服装の疑問を解決。歴10年のレンが、トップス・ボトムス・靴下の選び方とNG服装、50代でも恥ずかしくない着こなしを実体験から解説。
「ボルダリングって、何着て行けばいいんだろう?」
ジムに初めて行く前に、こんな疑問が浮かぶ方は多いと思います。わたし(レン)も10年前、最初に行ったジムの受付で「え、その格好で来ちゃったの?」とはならないか、ひとりでドキドキしていました。
結論から言うと、最初は手持ちの服で十分です。わざわざ買いに行かなくていい。ただ、いくつかのポイントを知っておくと、初日から快適に動けます。
この記事では、歴10年の経験をもとに「ボルダリングに適した服装の選び方」を具体的にまとめました。NGな服装や、50代なりの着こなしの工夫も書いています。
まずは「動きやすさ」だけ意識すればいい
ボルダリングは全身を使うスポーツです。足を高い位置に持ち上げたり、横に大きく開いたり、腕を伸ばして壁のホールドをつかんだりします。
そのため、服装で大切なのは一点だけ。動きを制限しないかどうかです。
ジム用のウェアって、専用のものが必要ですか?
最初は全然いらない。ヨガやジム用のストレッチ素材があれば十分。おれも最初の半年くらいは、普通のスポーツウェアで通ってたよ。
高機能なクライミングウェアは、ある程度通い慣れてから検討すれば十分。まずは手持ちの運動着からスタートしましょう。
トップス:伸縮性があれば何でもOK
基本は動きやすいTシャツやロングスリーブ
トップスは、腕を頭より上に伸ばしても「つっぱり感」がない素材を選ぶのがポイントです。
綿100%のTシャツでも登れますが、汗を吸うと重くなりやすく、乾きにくいという難点があります。ポリエステル混紡の速乾素材があれば、そちらのほうが快適です。
ヨガウェアや一般的なスポーツウェアのトップスは、伸縮性があって動きやすいのでそのまま使えます。
袖の長さはどちらでもいい
夏は半袖、冬は長袖が自然です。ただし、ジムの室内は意外と暑くなります。冬場でも長袖1枚で十分なことが多く、最初は薄手の重ね着で調整できるようにしておくと便利です。
わたし自身、最初の冬はフリースを着込んで行って、登り始めてすぐに汗だくになった経験があります。「外が寒いからといってジム内も寒いわけじゃない」は、10年経った今でも初心者の方に伝えたいことの一つです。
NGなトップス
- ファスナーやフックがついたもの(壁面のホールドに引っかかる)
- 極端に大きいサイズ(余った布が視界を邪魔する)
- 帽子やフードつきのもの(上を向いたときに視界が悪くなる)
ボトムス:股関節の可動域が命
トップス以上に重要なのが、ボトムスです。
ボルダリングでは、足を大きく上げたり開いたりする動きが頻繁に出てきます。生地の伸縮性が不十分だと、動きが制限されてルートを完登できないどころか、体への負担が増します。
おすすめの選択肢
ストレッチ素材のハーフパンツが一番使いやすいです。登山用やランニング用のものは伸縮性が高く、ボルダリングとの相性も抜群。ユニクロやワークマンのストレッチ素材でも十分機能します。
ヨガパンツやレギンスも優秀です。動きやすく、ホールドに足をかけたときのグリップ感(素材と壁面の摩擦)もあります。女性に限らず、男性でも着用している方は多いですよ。
スウェットパンツも、綿100%でなければ使えます。ただ動きを確認しづらいため、慣れてきたらフィット感のある素材に移行するのをおすすめします。
絶対に避けたいボトムス
- ジーンズ:伸縮性がほぼゼロで、足を上げる動作が著しく制限される
- ベルトや金具のあるズボン:ホールドや壁を傷つける可能性がある
- スカートやワンピース:動作の制限と安全面の両方で不向き
靴下:薄手の五本指が正解に近い
ボルダリングでは、専用のクライミングシューズを履きます(レンタルあり)。
そのシューズの中に履く靴下は、案外重要です。
靴下選びのポイント
クライミングシューズは足の感覚がダイレクトに伝わるように設計されているため、厚みがある靴下は感覚を鈍らせます。薄手の靴下、または五本指ソックスが相性よく使われています。
ランニング用の薄手ソックスも代用できます。極端に厚いウール素材や、滑りやすいナイロン素材は避けたほうが無難です。
なお、シューズによっては「素足で履く」スタイルを好む方もいます。ただ初心者のうちは、衛生面と快適さを両立できる薄手靴下をおすすめします。
シューズ選びについては、ボルダリング初心者のシューズ選び完全ガイドで詳しく解説しているので、参考にしてみてください。
アクセサリー類は外してから入ろう
服装と同様に、身につけるものも確認しておきたいポイントです。
外したほうがいいもの:
- 指輪・リングアクセサリー:ホールドをつかんだときに引っかかったり、思わぬ怪我につながることがある
- ネックレスやブレスレット:動作中に邪魔になる、または断裂するリスクがある
- 腕時計(特に金属バンド):壁やホールドを傷つける可能性がある。スポーツウォッチならいずれ外す癖をつけておくのが無難
- 長い爪:ホールドをつかむ際に折れやすく、痛みの原因になる
これらは「ルールで禁止」というよりは、自分の安全と快適さのために外しておく、という感覚で覚えておいてください。
季節別:ジムでよくある誤解
夏:汗対策をしっかり
夏はとにかく汗をかきます。速乾素材のウェアであれば、こまめに水分補給しながら快適に動けます。タオルは必須。
また、手の汗対策に「チョーク(滑り止め)」を使います。これはジムで購入またはレンタルできますが、慣れてきたら自分用を用意すると登りの質が変わります。
冬:「ジム内は暖かい」を前提に
冬は外が寒くても、ジム内は体を動かすうちに体温が上がります。脱いだ上着を置く場所も限られるため、薄手の重ね着で調整できるスタイルが便利です。
わたしが最初の冬に「フリースを着たまま登ろうとして汗だくになった」話は先ほど書きましたが、今は薄手のパーカー一枚で行き、すぐ脱いでフック(ジム内に設置されている)にかけておくスタイルに落ち着いています。
50代目線:「浮かない服装」のコツ
わたし(レン)は50代ですが、ボルダリングは年齢を気にせず続けられる趣味だと実感しています。ただ、最初は「若い人が多い空間で浮かないかな」と気になるものです。
50代から始めたボルダリングの話でも触れていますが、ジムは意外と年齢層が幅広い。50代・60代の方も普通にいます。
服装で「浮かない」ために意識しているのは、シンプルで機能的なものを選ぶことだけです。
- 無地またはシンプルな柄のトップス
- 明るすぎない落ち着いたカラー
- フィット感があって、だらしなく見えないシルエット
逆に、無理にトレンドを追ったり、逆に「いかにも運動初心者」な服装(普段着のままなど)よりも、スポーツウェアとして完結しているものを選ぶほうが、見た目のバランスが整います。
慣れてきたら:揃えたい機能ウェアの話
最初の数ヶ月は手持ちの服で十分ですが、通い続けるうちに「もう少し動きやすいものが欲しい」と感じてきます。そのタイミングで、クライミング向けのウェアを少しずつ揃えていくのがいいと思います。
おすすめの順番
- ハーフパンツ(ストレッチ素材):最初に買うならここ。動きの制限が減る実感がある
- 薄手の長袖トップス(UVカット・速乾):夏の日焼け対策と速乾性を兼ねる
- レギンス(インナー用途も兼ねる):ハーフパンツの下に重ね着すると季節対応しやすい
- クライミング専用パンツ:いわゆる「クライミングパンツ」は股関節の可動域が圧倒的。通い続けると違いがはっきり分かる
なお、どの段階でもアフィリエイトリンクや特定ブランドを押すつもりはありません。実際に使ってよかったものは、別途記事でまとめる予定です。
まとめ:初日は手持ちの服でいい
ボルダリングの服装選びは、難しく考えなくていいです。
大切なのは「動きを制限しない」「アクセサリーは外す」「ジム内は暑い」の3点だけ。これを押さえておけば、初日から快適に動けます。
道具や服装についての全体像を把握したい方は、ボルダリングに最初に揃えるもの5選も参考にしてみてください。服装と合わせて、持ち物の準備ができます。
10年続けてきた経験から言うと、最初に服装を気にしすぎて「準備できてから行こう」と先延ばしするより、今ある服で一度ジムに行ってみることのほうがずっと大切です。
登ってみれば、服装への不安より「もう一本登りたい」という気持ちのほうが先に来るはずです。
レン(週末ボルダー・10年目)
九州在住・51歳。会社員しながら週末は岩場やジムへ。 トップクライマーじゃない普通のボルダー目線で、これから始める人向けに書いてます。